2013.07.28 Sun 00:00

art it「High Fashion Crime Scenes」


Melanie Pullen
暴力の本質を問う写真家 メラニープレーン を紹介します



artit




銀座のヴァニラ画廊で8月3日まで 写真家メラニープレーンの写真展が開催されています。

ニューヨク市警 とロスアンゼルス市警の犯行現場ファイルを基にした
"High Fashion Crime Scenes" シリーズを撮り続けている。

実際の犯罪・・・殺人事件の現場を舞台に高級ブランドを着用した
モデルを被害者に見立ててその現場を再現するシリーズ。

日常 通り過ぎていく情報としてのニュースに紛れ込んだ
殺人事件・・その悲惨な現場を再構築することで
暴力の本質に迫ると言うシリーズです。

一つの作品で 80人ものスタッフを配置して 総費用も
13億円を超えるとか・・・

”死”と言うのはアートの世界でも身近なテーマです。

ツインピークスの世界で一番美しい死体と言われた
ローラ・パーマーのビニール袋にくるまれた死体。

ジョン・エヴァレット・ミレイのオフィリア。

一つの ”死”には そこへ至るドラマがあります。

映画とは別のアプローチで
その事件の再構築をはかりアート作品として昇華すること。

作者メラニーは幼い頃 自然写真のコンテストの審査員をしていた
祖母に一枚の写真を見せられたそうです。

コンテストで最高賞をとったその作品は
雪原に樹のあるだけの写真でした。

ところがですよ 樹に向かって歩いている
小動物の足跡が 途中で途絶えていた・・と。


一枚の写真に、樹の途中まで歩いて行った
小動物が 猛禽にさらわれていった。

メラニーは再構築する上で、事実に基づき
雪の上の足跡のように ヒントを散りばめているでしょう。

そしてその一枚の写真から 事件を読み解くんですね。

アートの表現は様々です。

見た目で分かりやすい美しいアートも良いですが、
見えない部分を刺激したり、隠れた感性を刺激する
そんな アートもいいですね。


私が表現したいカテゴリーではありませんが 完成度の高い作品でした。

御用とお急ぎでない方は是非どうぞ。



おまけ



こちらは その制作風景



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Comments

mikado #- URL

こんばんは


とっても面白かったです。

この「紹介シリーズ」これから楽しみにしています!(笑)

彼女は「死」をイメージさせると言うより、事件、事故現場の雰囲気が好きなのではないかと思いました。
ちょっと演出的には大げさな気もしますが、全体の雰囲気を演出したいのでしょうね・・・。
普通の日常の中に普通に死があると言うことでしょうか・・・。

2013/07/29(Mon) 00:01       

Épine #- URL

Re: こんばんは

mikadoさん

おはようございます。

>彼女は「死」をイメージさせると言うより、事件、事故現場の雰囲気が好きなのではないかと思いました。

そうなんですよ

過去のエピソードでもっともらしくキッカケが紹介されていますが
とどのつまり ”お好きなんでしょ”って感じですね(笑)

ただあれだけのスタッフを自分のイメージの具現化するために
使い切る能力って凄いなぁって思います。

いま 生活の中で ”死”は隠されてしまって
遠ざけられていますから 自分や家族が
死を覚悟する様なエピソードがないと
忘れてしまいますね。

2013/07/29(Mon) 09:46       

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